地上基地応答なし

まあなんやてきとーに。

なぜ、公立小中学校のICT化は進まないのか?

京都市立小中学校の臨時休業期間の延長が決まりました。

www.city.kyoto.lg.jp

 

京都市の小学校は、4月8日の始業式・入学式の後、4月10日から休校になっています。臨時休校期間中に週1回の登校日が設けられる予定でしたがそれも中止、いったん5月6日までの予定だった休校期間も5月17日まで、そして今回の5月31日まで、とずるずる延期されていっています。学校からは臨時休業期間中の課題を入れた封筒が我が家のポストに届きました。延長のたびに届いていますがそれっきりで既に2ヶ月間。なかなか、自分で勉強できる子とそうでない子とでは、差がつきそうで心配です。

 

ところで、学校以外の習い事は?

うちの子供たちは、公文式をやっています。公文式の教室も、小中学校の臨時休校を受けて、休室となりました。3月の休校後は、教室での学習はなく宿題のプリントを教室に持っていって宿題交換、という形で続いてました。3月の3連休明けにいったん教室は再開されましたが、4月の緊急事態宣言を受けて、また5月6日まで休室されることになりました。(4月分会費は返金)

 

5月からは「Zoom」での「在宅型公文式学習」に!

ところが、ゴールデンウィーク前の4月28日に、政府による緊急事態宣言を待たず、5月17日(日)まで京都市の小中学校は臨時休業が延長されることになりました。

そんな中、公文式教室は在宅型学習もできるようになりました!

具体的な学習の進め方はこんな感じです。

1)教材の受け渡し
現状の感染拡大状況を踏まえ、お子様・保護者の皆様との直接の接触を可能な限り避ける形で、週に1度、郵送またはポスト投函などを通じて教材の受け渡しを行う。

2)動画配信アプリ「Zoom」を用いて学習
カメラ・マイク、スピーカーを装着したPC・タブレットスマートフォンを各家庭にて用意し、公文式教室から連絡されたミーティングIDとパスワードでZoomミーティングに参加。

当日のプリント学習時は音声はミュートにしてカメラは手元のプリントが先生方に見えるようにしておく。質問対応は「手を挙げて」ブレイクアウトセッションと呼ばれる小部屋に移動して個別対応。(英語の音読もこちらで行う)

ゴールデンウィーク明けに初回のオンライン公文式教室がありました。中学生の上の子はiPod touch、小学生の下の子は親のMacBook Airを使って学習しました。カメラを固定しておく必要があるので、iPod touchスマホホルダーでゴリラポッド(三脚)に取り付け。MacBook Airは液晶画面上部にカメラがついているので上蓋の角度を調整。

感想としては、「ま、やりゃできるんじゃない?」。


 

 

全ての家庭で在宅型学習ができるわけではない。

今回の「在宅型公文式学習」は、希望制でした。希望するなら会費を払って在宅型学習、希望しない場合は5月も休会です。

実際、在宅型学習ができるのは、家庭にインターネット接続環境が整っていて、教室の時間に子供がそれを使えるところに限られます。今はほとんどの家庭で光回線とかインターネットが使える環境が整っているかとは思いますが、親のスマホでしかつなげなかったり、環境がない家庭もあるでしょう。また、通信環境があったとしても、親が家にいない場合、小さな子供だけではZoomを使うのは難しいかもしれません。幸い、5月中は私が在宅勤務なので、仕事しながら子供にパソコン使わせることができますが、出勤したら親のパソコンを勝手に使わせとくのはどうかな、と。

 

なぜ、公立小中学校のICT化は進まないのか?

そこで思いました。
習い事や私立の学校は、親が別途費用を払ってでもオンラインで学習させたいと思っているから、それができる。
しかし、公立小中学校は義務教育です。オンラインで授業しようにも、家庭によりできるところとできないところとが出てくると困ります。

日本国憲法 第二十六条
すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。

よく教育のICT化が進まないのは、まず学校にICT環境が整ってないのと、ICT教育ができる教員の不足、とか言われてますけど、私が思うに、「教育の機会均等」、現状ではこれが実現できない、というのが大きいんじゃないですかね。

 

GIGAスクール構想の実現について

www.mext.go.jp

文部科学省も、それを実現するなら児童生徒に1人1台コンピュータが必要だよね、ということで「GIGAスクール構想」というのがあります。しかしまあ中身を見ると1台当たり4.5万円しか補助しないということなので、その予算でそろえられるとしたらiPadの安いやつとか、そんなんに限られますな。でも全国の児童生徒1千万人に1台10万円のコンピュータを配ると、1兆円か。

さすがに金かかるな。